AV の影響が性犯罪事件につながった例
a)「私のセックスで私に依存していただいて」
「強姦ではなく」「調教」で性奴隷にしたい、自分のセックスで依存させることができると妄想。
江東区神隠し殺人事件 https://bunshun.jp/articles/–/53626?page=3
b)「アダルトビデオを見て、強姦は相手も喜んでいるのだと間違った認識をして、性犯罪に及んだ少年がいます。」
ケーキの切れない非行少年たち https://motomiyaraimu.com/cake/
(アダルトコンテンツが性犯罪事件につながった例)
c)成人向け漫画同人誌を模倣し放射能の検査を装い強制わいせつした例
若者への悪影響
同志社アメフト強姦事件では、将来あるはずの学生がアルコールで酩酊した状態の女性を自宅に運び込んで輪姦するというおぞましい事件を引き起こしました。相手に判断力や断る機会を失わせるばかりか命の危険を伴いながら強姦し、そのさまを盗撮するという凄惨な事件です。
しかし認知が歪んでいるのは彼らだけなのでしょうか。アダルトコンテンツを検索すると、「昏睡レイプ」作品が大量にあり、合意の取れない卑劣な行為がまるで普通の性行為のように描かれています。
薬物やアルコールで相手に意識がなくても、性行為をしてしまえば合意にいたると考えたり、酩酊したのだから、性交しても合意だと認知をゆがませてしまうのです。若い世代の男性も AV で描かれている犯罪的性行為表現に影響されています。
性犯罪容疑で逮捕された性犯罪者の3 割超が「AV を見て自分も同じことをしてみたかった」と答え、少年に限れば 5 割近くにのぼるといわれています。
>少年たちは、「特殊な性嗜好の動画」について強烈なインパクトとともに大きな影響を受けています。たまたま検索で出てきた、今まで見たことのない類の、単に男性と女性が性交しているというものではなく、すごく暴力的だったりとか、倒錯的な内容をまだ人格形成が未熟で情報の選択能力が低い少年が観ることは、ショックが大きい、衝撃的な体験です。それが強烈に記憶に残っているケースもあり、彼らは動画の中にあった類似行為を社会の中で「反復強迫」として行動化しています。(斉藤章佳氏)
>科学警察研究所が性犯罪者 553 人に実施した調査では、犯行のきっかけについて「AV と同じ
ことをしてみたかった」という人が 33・5%を占めた。少年に限ると 49・2%に跳ね上がる。
https://www.topics.or.jp/articles/-/294268
(>警察庁科学警察研究所が1997~98年、強姦(ごうかん)や強制わいせつの容疑で逮捕された553人に行った調査では、33・5%が「AVを見て自分も同じことをしてみたかった」と回答した。少年に限れば、その割合は5割近くに跳ね上がる。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/207527/)
e) 若年層から AV動画による認知の歪みは起きています。
→学生や若者の薬物レイプの認知が歪んでいることが取り上げられている記事。
侮辱、暴力、支配といったパラフィリア的に偏った表現が「性的」だと思う認知の歪み
f)「調教」「凌辱」「孕ませ」など業界で流行する言葉でわかるように AV 作品の多くが女性を凌辱したり女性を虐待する作品です。
より過激な表現=女性が暴力的、侮辱的、屈辱的な行為を受けることに変換され、それが暴力的、侮辱的、屈辱的な行為に性的興奮をおぼえるという偏ったパラフィリア的見解が「性的」(相手も性的に興奮する要素)だという誤認が広く流布されています。
AV の行為を真似て過激な行為を行い、相手を征服や支配をしたり屈辱的な思いをさせたら性的に満足するはずだという勘違いも多く、そこからさらに嫌われセックスレスに至る夫婦も少なくありません。
g) AV 作品の影響で起きている勘違いの例
ガシマンで出血したことが女性にとって気持ちいいことだと勘違いする例に加えて、
犯罪AV 的な性表現や、「顔射」行為を真似てしまう男性は後を絶たず、肛門性交を当たり前の性行為だと思い、女性が声を出さない(=性行為がうまくいかない)から肛門性交を試そうとしてしまう例もあります。 痛くて声を上げたら、反応があった(=気持ちいい)と女性が思っていると勘違いする例もあります。
女性にとって「中出し」されるのが気持ちいい、「気持ち良かったから妊娠する」といった思い違いもあります。「妊娠しちゃうかも」と妊孕性をほのめかす言葉が性的な言葉(=女性が性的に興奮する言葉)だと勘違いしている場合もあります。
強引に暴力的に関係性を進めたことが、男らしい(=女性から喜ばれる)という勘違いも。
強姦をされた(=暴力的に犯されたから「感じた」)という認知の歪みは性被害当事者たちを傷つけています。
性犯罪や暴力的描写のAVの影響から、デートDVにつながる例もあります。
h) AVそのものの視聴が、女性を侮辱するようになる
男児のコ ンテンツへの早期の接触が、2 年後のジェンダーロールに対する意識の 低さ、性規範への寛容性の高さ、セクシャルハラスメントの実施、オー ラルセックスとセックスの経験に関連することが分かった
(国会図書館の資料あり)
AV 動画が自己グルーミングになる
j)犯罪をする男性のグルーミングの第一段階を自己グルーミングと言います。児童への性加害願望を自分のなかで正当化する段階です。彼らは、児童性加害のみならずほかの犯罪行為願望でも SNS 等での男性グループの間で願望を共有しあううちに自己正当化していきます。AV 作品でも性加害願望を正当化する要因になります。
(グルーミングとは)性的加害を目的として近づく「手なずけ」のこと。
(k) 2023年12月21日報道事件。教え子だった10代女性に性的暴行を。グルーミング、権力勾配のある事例。 約10年前、教え子だった10代女性に性的暴行を加えたとして、準強姦(ごうかん)未遂などの罪に問われた元小学校教諭、河嶌健被告(48)に、東京地裁(今井理裁判長)は21日、「担任と教え子という関係を利用し、性的虐待を繰り返した」として、懲役5年(求刑懲役10年)とする判決を言い渡した。 判決によると、河嶌被告は遅くとも2010年ごろから、小学校で担任していたクラスの少女の陰部を触り、動画撮影するなどの行為を始め、卒業後も繰り返した。その上で、12年5月、埼玉県内の知人宅で、抵抗できない状態の少女と性交しようとした。