女性を支配したら女性が言いなりになる？
嫌がっている女性でも強引にすれば、次第に受け入れる。或いは強引な行為を嫌がりながら「感じ」て「感じ」たから自分から離れられない。何も知らない女性を自分が育て、自分に「沼」らせる…そんなファンタジーを信じてしまう、信じたい男性もいるようです。
性行為で女性を支配できるとか、凌辱的な体験をさせたら、屈辱的な体験をさせたら、激しい行為をしたら、相手の女性が喜ぶ？自分から離れなくなる？と勘違いしてしまう男性は、どうやら少なくありません。
「強引な男がモテる」というのも男性同士ホモソーシャルの世界で共有しがちな思い違いです。
男性同士で「女とはこういうもの」というファンタジーを共有していることもあります。
男性同士では複数の女性を支配したかのようなことを自慢したがります。
本当にモテる男性は、そんな自慢をするでしょうか？
男性同士の間ではモテる男性であっても、女性からみてモテる男性とは限りません。
性的なコミュニケーションは二者間で積み上げていくものです。二人の間で共有したことが外に漏れないという信頼、この人は自分に危険なことをしないという安心があるから、女性は感じ、オーガズムを感じることができます。女性は安心感があるから感じ、オーガズムを感じることができます。
男女ともに一方的なファンタジーだと相手は冷めるのです。一人で捏ね上げたファンタジーを二人の間に持ち込んでも相手は冷めるのです。気色悪いのです。ドン引きです。
「気色悪い」「ドン引き」の意味をわかってもらいたいのですが、性的に引く＝感じるわけがないということです。
そして、嫌な思いをしたのにその人に魅了されるわけがありません。
男性でも女性でも、不衛生だなと感じたり、気色悪いと感じたりして、性的に冷めたら、感じることはありません。
男性の性被害者は過剰適応の形で性暴力や加害に肯定的になることがあり、女性の性被害者は過剰適応として被害を再現してしまうことがあります。しかしそれらは本人たちにとって苦しい体験であり、決して楽しい性体験ではありません。
レイプはプレイ？
レイプからはじまって次第に女性が受け入れ笑顔を見せたり快楽により性的に「堕ちた」かのような謎減少が起こり、和姦になる
こんな描写がAVの売れ筋なのだそうです。
売れるから何でも作る、そんな状況なら業界に自浄力はないでしょう。
信頼関係を築いていない状態から、女性が求めていることではないことを強要して、女性が性的に興奮することはなく、恐怖や激しい不快感しかありません。
ですが、AV作品の子の描写のせいでレイプや痴漢行為に女性が喜ぶかのような刷り込みがなされた性犯罪者の証言は少なくありません。
（プレイとして、相手を辱めること、屈辱を感じさせること、征服されたと感じること、調教や凌辱、SMが成立するのだとしたら、常にMである側が望んでいることを望むようにSが行い成立します。SがサービスのSと言われるのはこれ。）
相手が求めていないこと、相手が予期していないこと、相手が望んでいないこと、相手が不快になることをするのは、暴力であり、プレイではありません。
つまり弱い立場の存在や脆弱な側が一方的に「調教」されて支配されることは性暴力でありプレイではありません。
以下、女性が望むことはまれであり、望まない場合、暴力・障害でしかないうえ女性から気色悪がられドン引きされポルノ依存症の烙印を押されるような「勘違い」を挙げてみました。
激しくこすって血が出たから「感じた」？
出血することはこすれて切れたからであり、感じたサインではありません。
痛がっているのに声を上げたら「感じた」？
女性が声を上げないから感じていない、声を上げたら感じた、と判定する男性がいます。
「妊娠するぞ」「中出しするぞ」と言えば女性が性的に盛り上がる？
気色悪いのに加えて妊孕性を性処理に使う人間性を疑われるでしょう。
「○○って言って」と女性に恥ずかしい言葉を言わせたら、女性は性的に興奮する？
乳首をつねったりお尻が赤くなるまで叩いたら女性は興奮する
誰よりも激しい行為をしたら自分のものにできる？
肛門性交をしたがる。
玩具を使い女性器に挿入しようとする。
避妊具(ゴム)を使わない、生中出しをしようとする。
イカせたら、性被害ではなくなる？
性的に感じることもない不快なケースを挙げてきましたが、身体が反応した(身体を護るために濡れることと別に)、絶頂したと思われる場合があるそうです。それでも性被害は性被害です。
男性が男性から襲われて摩擦などで射精してしまうことがあっても、決して楽しい思い出にならないように、女性も身体が反応したからといって、決して楽しい思い出になることはありません。
セクシャリティに苦しみを与え続ける性被害に他なりません。
ちなみに和姦であって、技術点が高くても、衛生的に感じられなかったり情緒が無ければ零点です。
以上、女性が望むことはまれであり、望まない場合、暴力・障害でしかないうえ女性から気色悪がられドン引きされポルノ依存症の烙印を押されるような「勘違い」を挙げてみました。
