懲罰としての性的行為

コラム

社会派AV監督ともてやはされたバクシーシ山下監督は1995年「セックス障害者たち」という書籍を出版します。ここでいう「セックス障害者」とは女性から嫌われるような男性や女性から嫌われる性癖を持つ男性のこと。彼の作品に登場する女優たちは十代二十代の若い女性たち。1997年「アエラ」の「現代の肖像」で特集されたバクシーシ山下監督の記事では、AV女優たちが男優を「生理的」に嫌悪する状況を作り出し、それを撮影しているのがわかります。

宮台真司は1998年の「論座」での上野千鶴子との対談において、レイプ加害者を含む女性からモテない男性と女性からモテない性癖をもつ男性を「性的弱者」と呼び、バクシーシ作品への出演が彼らの「ガス抜き」になっていると主張しています。

女性が生理的に嫌悪する、拒絶する状況をわざわざ作って撮影しておいて、さらにそれが女優としての傲慢さ、差別だとして虐待する口実にしてきました。
またそれを「性的弱者」の「ガス抜き」だといって正当化してきたのです。

AVの性加害肯定表現を許さない会では、懲罰としての性的行為、またはそう見える表現の罰則付き禁止を求めています。

「誰だって、表立っては、障害者を差別しているなんて言わないじゃないですか。そんな話を女優さんとすると、彼女たちも『差別なんかしてないですよ』って言う。『じゃあ、障害者が相手なんだけど、その仕事を受ける?』って言うと、みんな嫌がるんですよね」
(V&R安達かおる監督 バクシーシ山下監督の所属会社のV&R社長)
口では差別していないと言っても、いざ体を合わせるとなると生理的に拒否反応を起こしてしまう。それは障害者を一人の男性として見なしていない証拠だ。
井川楊枝「封印されたアダルトビデオ」Chapter6:封印された障害者AV p57より
「ハンディキャップをふっとばせ!」(V&R1994年)について


1997年5月14日号『SPA』の「中森文化新聞」で「鬼畜系AV監督バクシーシ山下」の高校入学を紹介。
➡「女犯AV監督バクシーシ山下が高校に入学!激白僕が高校生になった理由(わけ)」(SPA1997.5.14)
肛門は男女共有器官であり肛門を使ったプレイで男女の壁がなくなるとする意識改革に興味があると主張。
(※女性の肛門括約筋は男性より弱く女性の肛門性交は非常に危険です)

1995年7月1日バクシーシ山下『セックス障害者たち』を太田出版から刊行。
「セックス障害者たち」とは、女性にモテない男性や女性に嫌がられる性癖を持つ男たちのこと。
出演していたAV女優は十代二十代の若い女性たちだった。
女優たちが生理的に嫌悪するような男優をあてがい、嫌がる行為や状況を作り、嫌がるさまを撮影した。

1997年10月13日号『アエラ』の「現代の肖像」で速水由紀子がバクシーシ山下を特集する。
女性から嫌われる男性を「被差別者」=その「障害者たち」を使ってAV女優(=若い女性限定)生理的嫌悪感を抱かせて、嫌がるさまを撮影する。受け入れないのは差別だと攻撃・虐待の材料にしているのがわかる。バクシーシ山下が「差別」に理解のある土地?で生まれ育ったことを強調。

1998年宮台真司による擁護
➡「連載=宮台真司の『世紀末の作法』11『<性の自己決定>原論』に対する論評へ応える①」(週刊読書人1998.7.24/2面)
「援助交際(児童売春)は家父長制弱体化のため超OK」と言及。

➡対談上野千鶴子×宮台真司「メディア・セックス・家族 援助交際少女は結婚するのか。もてない男は「性的弱者」なのか」(論座1998.8)
宮台 『性的弱者』にとって生身のセックス=AV出演やポルノが『ガス抜き』になっているという主張。宮台の言う『性的弱者』とはレイプ犯を含むモテない男のこと。
宮台真司の女子中高生の児童売春=援助交際の適正価格は2万。

「バクシーシ山下のビデオには変態もレイプ犯も出てきます。多くはぼくの友人でもある。」と言及。

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