都立大学教授 宮台真司にまつわる連続ツイート

コラム

貝柱茜さんの連続ツイートを転載させていただきました。
暴力AVに声を上げた数少ない女性についてです。

ひとりの男が、三月末に定年を迎えようとしている。
 場合によっては男はこれから、名誉教授の称号を得てメディアでもてはやされ続けるだろう。わたしはその称号を奪いたいと願っている。それはなぜなのか。男の影に隠れた、ひとりの女性ライターの自死を、わたしは語りたい。
 男の名は、宮台真司という。そう、2022年11月、八王子の都立大キャンパスで刺された大学教授、宮台真司である。男は援助交際を「女子高生の性の自己決定権」と称揚し、バクシーシ山下の暴力AV「女犯」を絶賛し、素人男優を送り込んだ疑惑がもたれ、反社との付き合いを誇らしげに語って来た。この男を、都立大は教授の座にのさばらせ、あろうことか無事に退官させ、場合によっては名誉教授の称号を与えようとしている。
 宮台が称揚したバクシーシ山下のAVとはどのような内容なのか。
 ここでは「証言・厳愛の性被害とポルノ被害 ~研究と福祉の現場から」から抜粋し、その内容を紹介したいと思う。
『「泣きながら撮影を拒否する女性を、男優がベッドに放り投げ、衣服を引きちぎり、複数の男たちが取り囲み、恫喝し、押さえつけ、無理矢理『レイプ』する。男たちは泣き叫ぶ女性の髪を引きずりまわし、女性の口をふさぎ、平手打ちをあびさせる。女性は電話に手を伸ばし、気絶し、嘔吐し、朦朧としつつカメラに『撮るな』と手を伸ばし、泣きじゃくるーー。女性は手錠で固定され、嘔吐物を浴びせられ、小便をかけられ、ムチで打たれ、ドアの外に蹴り出されて、座り込み号泣する……」(中里里博「バクシーシ山下「レイプビデオ」の論理と暴力――その分析」、同全、24頁)。 「浣腸をしたまま、書店に行って、『走れメロス』を買いに行かせる。床についた便をなめさせられる。ミミズを食べるように要求される。漏斗で、男優の大量の尿を飲ませられる。失神している顔に、便をかけられる。」(宇野朗子「平野克之『水戸拷問――不完全版』の分析」、同然、36頁)。このような暴力AVを、宮台真司が先頭となって持ち上げた。
 一方、これらの暴力AVに問題があると細々と声をあげた女性たちがいた。若槻世都子氏が結成した「AV人権ネットワーク」である。しかしバクシーシを批判した若槻氏は激しい逆批判にさらされ、迷走の末、95年に自死でこの世を去る。
 98年、若槻氏の死に立ち上がったのが現東大教授の小松美彦。小松の批判に対し、『宮台は「山下作品が犯罪なら輪姦だから親告不要で、……内偵立件可能なのに、数十本以上の同種の作品を通リ百人以上の女優を使った山下が、いっさい問題視されずに『論座』『アエラ』で文化人となった理由を考えてみたらどうか」とあざわらった』(同著より引用)。
 さてここでわたしが宮台に反論を試みよう。なぜ、犯罪として立件できなかったのか。それは出演に関して同意している契約書の存在と、NG項目のからくりにある。NG項目は、イラマNG、アナルファックNG、フィストNGと指定すれば、これら三つのNGのないAVが撮影されるというものだ。ここから想像できるAVとはなんだろう。緩い、男女の絡みがあるものではないだろうか。
 ところがそうではない。
 NGに記さなかったこと、たとえば山下であれば「嘔吐物を男優が被害者女性に吐きかける」「顔に便を塗る」「輪姦」「浣腸をして『走れメロス』を本屋に買いにいかせる」は、NG項目に指定されていなかったのでOK事項と変わる。そう、この契約書がある限り、合法的に女性を強姦できることを、宮台は知っていた。だから若槻の弔い合戦に立ち上がった小松美彦を、宮台は脱法契約書を盾にして嘲笑っているのである。
 ためしに「激犯 屈辱の面接レ●プ」を見て見るといい。はっきりと出演の素人男優が「宮台」の名を口にするのだ。なお、のちの話になるが、ポルノ被害に遭った女性たちのために立ち上がり、逆批判にさらされ自死を選んだ若槻世都子を宮台は「メンヘラって話ですよ」とツイッターで嘲笑した。
 自分を批判するフェミニストは糞フェミというのはまだいい。死者を、「メンヘラ」と貶めたのだ。 わたしは許さない。
 1992年、ポルノ被害が可視化されていなかった時代にひとり立ち上がった勇気ある女性。そのご遺体につばを吐きかけるような真似をしたのだ。多くの女子高生たちを成人男たちの性搾取の場に送り込み、暴力AVに素人男優を送り込み、いま、退官しようとしている宮台真司という男。この男を許さないで欲しい。
 皆様、あまりもう時間がない。ペンネームで一向にかまわないので、この署名にご協力願えないだろうか。

【署名サイトVoice】東京都公立大学法人理事長、東京都立大学学長宛に、宮台真司氏の懲戒免職を求めます。言うまでもなく、名誉教授の称号も与えないよう要求します。
作成者:長谷美智子| 日本初!オンライン署名活動とクラウドファンディングが同時にできる!日本で唯一の署名サイトVoice

 わたしは若槻世都子という女性を知らない。
 だが、当時彼女を取り巻いたであろう男たちの言葉の刃は想像がつく。侮辱、嘲笑、愚弄、あらゆる言葉の暴力が彼女に浴びせられたのは想像に難くない。
 恥辱のなかで死んでいった彼女に、せめてもの花束を。
 都立大に、宮台真司の懲戒処分を求めます。

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